タイトルにもある通り、この度、鼻中隔湾曲症の手術をすることになりました。
…というか、手術すること自体は1年以上前から決まっていて、いよいよ日が近づいてきたという感じです。
せっかくなら体験談を書いてみようということで、まずは、手術前にこれまでの経緯を紹介していきます。
子供〜大人になるまでの鼻の状態
小さい頃からアレルギー性鼻炎持ち
私の鼻に関する記憶の最初は、覚えている限りだと小学生低学年の時。
アレルギー性鼻炎の治療で、学校帰りに耳鼻科に通っていました。
鼻の通りをよくするための治療で、
先に綿を巻きつけた細い金属の棒を鼻の奥に突っ込まれたり、
その後、ネブライザー(吸入用の液体薬を霧状に変える装置)から出てくる薬剤を鼻から吸い込んで、
口から息を吐き出す時にほわ〜っと霧状に出てくるのをぼんやり見ていたことを覚えています。
中学生の時に、鼻の中の粘膜を焼く
アレルギー性鼻炎の症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、中学生になってからも続きました。
小学校を卒業した春休みに、両親が離婚したことで引っ越し、かかりつけの耳鼻科も変わりました。
そこでも、しばらくは同じ治療を続けていたのですが、
いつの時だったか、「鼻の中の粘膜を焼く」という治療法を提案され、試してみることになりました。
腫れている鼻の粘膜をレーザーで焼いて、鼻の通りをよくする治療法です。
思い返すとなかなか衝撃的な体験で、
鼻の粘膜を焼く焦げ臭い匂い、口からもわもわと煙が出ていたことは忘れられません、笑
ただ、この治療の効果も一時的なもので、しばらくするとまた鼻の通りが悪くなってしまいました。
この頃、「鼻が曲がっていることも、鼻の通りの悪さに影響しているかもしれない」、ということをさらっと言われたのでした。
部活で忙しくなり、治療をさぼりがちになる
その後も鼻はイマイチの状態でしたが、
中学から吹奏楽部に入ったことで、放課後も土日も練習で忙しくなり、段々と治療には行かなくなりました。
高校、大学でも引き続き吹奏楽部に入ったため、同じような状況で治療はせず。
ただ、それで不便を感じていたかというと、あまり自覚はありませんでした。
おそらくですが、楽器を吹く時は基本的に口呼吸なので、日常も口呼吸に慣れていったのと、肺活量が鍛えられた影響かな?と思っています。
(あるいは、鼻が詰まり気味な状態にもう慣れきってしまったのかもしれません、笑)
ひどい時だけ病院へ
社会人になってからも、鼻の通りはイマイチだけれど息が吸えないこともない、という感じで、
普段はそのまま日常を送り、症状がひどい時は耳鼻科に行く(数年に1回ぐらい)ようにしていました。
当時は当たり前すぎて気づいていなかったのですが、
今思い返すと、常に口呼吸だったため
- 常に口が少し開いている
- 口内が乾きやすい(特に朝起きた時は口がカラッカラに乾いてました)
- 舌が下顎にある状態のため、寝ている間に上の歯と下の歯が接触し歯軋りして奥歯が削れている
という状況は、まぁまぁしんどかったなと思います^^;
鼻中隔湾曲症だと分かるまで
舌の位置で二重あごがなくなる?
きっかけは、インターネットで「ミューイング」を知ったことでした。
「ミューイング」とは、舌は上顎にピッタリはり付いている状態のことを指し、これが本来の正しい舌の位置なんだそうです。
私が見たのは、丸っこい顎のライン(二重顎もあり)の男性が、ミューイングを続けた結果、
顔が引き締まり二重顎が消え下顎のラインがきれいに出て、シュッとした印象に変わっている写真でした。
当時、ダイエットには成功したけれど、二重顎が消えないことに悩んでいた私。
その理由が、ミューイングができていないことにあるのかもと思い、試してみることにしました。
鼻で息が吸えない!!
ミューイングを試してみて、すぐに分かったことがありました。
「息が全然吸えない…!!」
試してみると分かるのですが、
実は、舌が上顎にぴったりはり付いている状態だと、鼻呼吸しかできないんですね。
鼻の通りが良くない人間がやると、口呼吸できない=全く息ができないので完全に詰んでいます。
ここで初めて、真剣に鼻炎・鼻詰まりの治療に取り組んでみようと思ったのでした。
薬を使って起こった変化
久しぶりに耳鼻科で診察を受け、処方されたアレルギーの薬を飲み、また点鼻薬を使うと、以前より楽に鼻呼吸ができるようになりました。
おかげで、ミューイングできる時間も増え、最初は舌が筋肉痛になっていたのも、だんだんと舌が上顎に張り付いているのが当たり前の状態となっていきました。
ただ、家にいる時や寝ている時はほとんど問題なかったのですが、歩く時に鼻呼吸だけだと、ちょっと息苦しい感じなのが気になっていました。
芸能人(有吉さん)の声が変わったのに気づく
そんなある時、有吉とマツコのかりそめ天国をみていて、有吉さんの声が変わっているのに気がつきました。
ネットで調べてみると、鼻中隔湾曲症の手術をしたとのことで、その影響で声(の響き)が変わったのだとわかりました。
ここで「鼻中隔湾曲症」を知り、自分も昔「鼻が曲がっていることも、鼻の通りの悪さに影響しているかもしれない」と言われたことを思い出したのでした。
鼻中隔湾曲症の診断が出る
次の耳鼻科の診察で、歩いている時に息苦しくなることや、昔「鼻が曲がっている」と言われたことがあると伝え、CTを撮ってもらうことに。
その結果、私も「鼻中隔湾曲症」であることが分かったのでした。
その耳鼻科では鼻中隔湾曲の手術はできないとのことで、市立病院への紹介状を書いてもらい、そこで改めて手術の相談をすることになりました。
鼻中隔湾曲だけじゃなかった!
市立病院へ
紹介状を持って市立病院で診察を受けた結果、
なんと、そこでも「うちでは手術ができません」と言われる羽目に…!!
先生曰く、私の鼻は、中が曲がっている「鼻中隔湾曲」ことに加え、外鼻(がいび:要は鼻の外側部分)も全体的に右に倒れている「斜鼻(しゃび)」と言われる状態とのこと。
外鼻が斜鼻で空気の通り道が狭くなっているため、内部の鼻中隔湾曲だけを治療しても鼻の通りは良くならないそうで、鼻中隔+外鼻の手術ができる病院に行く必要があるとのことでした。
今回は、手術前に必ず必要になるというアレルギー検査を受けて、鼻中隔+外鼻の手術ができる病院への紹介状を書いてもらい、次回検査結果と紹介状を受け取るという流れになりました。
紹介状を書いてもらう関係で、鼻中隔湾曲症の手術をどこまでやるかの話にもなりました。
先生に教えてもらったのは、以下内容。
- 鼻中隔矯正術
- 下甲介骨切除術
- 後鼻神経切断術
1と2は、鼻の中の空気の通り道が狭くなっている部分を切除して、物理的に広くする手術。
3は、アレルギー反応を起こす神経を切ることで、アレルギー反応を起こさなくする(=鼻水・鼻詰まりが起きにくくなる)ことで、鼻の通りをよくする手術。
先生と話して、私は1と2を行うという結論に至りました。
3をやると、確かに鼻通りはさらに良くなる可能性はあるけれど、逆に外部からの異物(花粉など)に反応しなさすぎて、鼻水がほとんど出なくなるドライノーズになる危険性もあるからでした。
アレルギー検査の結果
後日、検査結果と紹介状をもらいに再び市立病院へ。
アレルギー検査の結果、野外の草花に加えて、ダニアレルギーがあり、年中何かしらのアレルギー反応が起こる可能性があることが分かりました。
また、これまでの経験で分かってはいましたが、猫アレルギーが強く出ていて悲しかったです。
犬アレルギーが全くなかったのは幸いかも。
これら結果を受けて、次はいざ大学病院へ!!
続く。