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10/8:新規投稿「引き寄せ力を高める手帳 & 手帳術:10年間の実践・考察結果」

お金持ちになる科学 / ウォレス D. ワトルズ、概要・感想

願いを叶える手法として「引き寄せの法則」が広まって久しいですが、
この「引き寄せの法則」を最初に提唱したのは、アメリカのウォレス・ワトルズだと言われています。

この記事では、ウォレスの著書で最も有名な
「お金持ちになる科学(The Science of Getting Rich)」について、
その概要と感想について書いています。

最初の方はウォレスとその著書全般に関する話なので、
すぐに内容が知りたい方は、目次の見出し3つ目「お金持ちになる科学」概略をクリックして読んでくださいね。

目次

「引き寄せの法則」の元祖、ウォレス・ワトルズ

Chat GPTによると、引き寄せの法則を提唱している人を古い順に並べると以下の通りになります。

  1. ウォレス・ワトルズ
    Wallace Wattles(1860年 – 1911年)
  2. ネヴィル・ゴダード
    Neville Goddard(1905年 – 1972年)
  3. エスター・ヒックス
    Esther Hicks(1948年 – )
  4. ロンダ・バーン
    Rhonda Byrne(1951年 – )
  5. ボブ・プロクター
    Bob Proctor(1934年 – 2022年)
  6. ジョー・ヴィターリ
    Joe Vitale(1953年 – )
  • 上記人物はそれぞれ独自の視点や理論を持って引き寄せの法則について語っているため、その内容は異なる場合があります。
ちか

私はエスター・ヒックスで「引き寄せの法則」を知り、その後の調べでネヴィル・ゴダードが最も古い提唱者だと思っていました。
今回、ふと思い立ってChat GPTで調べたところウォレス・ワトルズの存在を知り、初めて彼の著書を読んでいます。

ウォレス・ワトルズの著書

ウォレス・ワトルズの原著


ウォレス・ワトルズの著書は、私が分かっている限り以下の3冊です。

  1. The Science of Being Well(1902年):
    健康に関するアプローチについて述べており、健康を維持するためには身体的な健康だけでなく、心や精神面の健康も重要であると説いています。
  2. The Science of Getting Rich(1903年):
    ウォレスの最も有名な著書。個人の成功と豊かさを追求するために必要な考え方や行動原則を説明しています。
  3. The Science of Being Great(1910年):
    この書籍では、個人の成長と偉大さに関する内容を取り上げ、人は内在的な素質を発展させることで、偉大さを実現できると説明しています。

さらに、日本語訳されている主な書籍は以下の通りです。

“The Science of Getting Rich”の日本語訳

“The Science of Being Great”の日本語訳

  • 現在は2014年発売の文庫版しかないようです。

“The Science of Being Well”の日本語訳

残念ながら、日本語訳書は見つけることができませんでした。

「お金持ちになる科学」概要

さて、いよいよここから「お金持ちになる科学」の概要について紹介していきます。

富を産み出す3つの根本原則

  1. 地球上にあるすべてのものは「1つの本質的存在」から作りだされた。それはもともと宇宙全体に満ちている。
  2. この「本質的存在」から有形の財産を産み出す唯一の力は、思考である。
  3. 人は「形なき本質的存在」に思考を刻み込むことで、考えたものを現実のものとして作り出すことができる。
ちか

「1つの本質的存在」ってなんぞや…と思う方もいるかと思いますが、
これは「一元論」に根ざした考え方です。
「精神や意識」が宇宙や現実の基本的な存在で、「物質」は精神や意識によって創り出されるという、世界の見方です。

お金持ちになる科学」には挿絵が入っているので、それを見てもらえると分かりやすいかと思います…!

お金持ちになる「確実な方法」

  • 思考を「本質的存在」に伝える方法は、心の奥底から深く感謝すること。
    感謝は(不満ではなく)最高のものに意識を向けるため、最高のものを生み出すことにつながる。
  • 欲しいものについて明確な「ヴィジョン」を作り、欲しいものを手に入れるという揺るぎない「決意」と「信念」を持つ。
  • 欲しいものを受け取るためには、「ヴィジョン」を持って「決意」「信念」を注いで「今」「ここ」で行動することが必要。
    たとえ、今自分に合っていない仕事に就いていたとしても、今の仕事の中でそのように行動し続けていれば、「本質的存在」が自分に適した仕事をもたらしてくれる。
  • (上記方法で)今日やるべきことを今日やるのが「成功」。
    意識によって「本質的存在」の力がすべての行動に注ぎ込まれれば、どれほどありふれた行動であっても、すべての行動が成功となる。
  • 空いた時間はヴィジョンをじっくり練り上げることに使う。
ちか

目に見える行動は過去と同じでも、「ヴィジョン」「決意」「信念」を抱いて行動し続けることで「引き寄せの法則」が働く、ということかな。

自分に適した仕事に就くには

  • やりたいという願望がある=あなたのなかにはそれをやれる力がある
  • 転職を焦ってはいけない。疑わしい時は待って、ヴィジョンをじっくり考えるところに立ち戻る。
    今やっている仕事を先述の「確実な方法」で行うことで、やりたい仕事に就くことができる。
  • 最も努力すべきポイントは、他の人たちとの取引する際に「この人と取引すると物事が発展するだろう」という印象を与えること。
  • 発展はすべての人が求めている。それは「形なき本質的存在」が人々のなかで完全に現れたいと望んでいるから。
  • そのため、本能的に人々は「人生をもっと発展させる手段をたくさん与えてくれる人」に引き寄せられていく
  • 「発展をもたらす人」という印象を相手に与えるには、自身が「発展し続ける道」を歩んでいるという揺るぎない確信を持ち、「決意」と「信念」を注いで行動すること。
  • 相手から受け取った現金価値よりも大きな利用価値を相手に与えることで、顧客がたえることはなくなる。

「お金持ちになる科学」感想

「発展をもたらす」(と思わせることができる)人が豊かになる

個人的な一番の発見は「発展をもたらす」という視点でした。

これは、本書の別章で「利用価値」とも表現されています。

たとえば、どんな文明社会においても数千万ドルの価値があるとされる、大芸術家による絵をわたしが持っているとしましょう。わたしはそれをバフィン湾に持って行き、「販売術」によってイヌイットたちを口説いて、500ドルの価値の毛皮一束で交換します。すると(見かけ上の金額とは逆に)わたしは彼らに不正に売りつけたことになります。なぜなら、彼らに絵は必要ないからです。利用価値がありませんし、生活に何のプラスにもならないでしょう。

しかし、毛皮に対して50ドルの銃を与えたとすれば、相手はよいビジネスをしたといえます。というのは、銃には利用価値があるからです。相手はもっと多くの毛皮や食物を手に入れることになるでしょう。さらに、いろいろな面で銃は彼の生活にプラスをもたらし、彼らの生活をより豊かにするでしょう。

ウォレス・ワトルズ「お金持ちになる科学」78p

「引き寄せの法則」を提唱している人はたくさんいますが、実際に豊かになっている人たちとそうでない人たちがいます。

その違いが何なのか、私にはずっと疑問でした。

それが、この文章を読んで、
確かに「利用価値がある(と人々に思わせることができる)」人が豊かになっているのかもしれない…と思うようになりました。

ちか

「引き寄せの法則」と言うより、商売で成功する秘訣を見つけた気分ですが…笑

例えば、

  • 100円ショップは、100円以上の利用価値がある(と思える)ものが買えるから繁盛している
  • Happyちゃんは、「より自由に、より自分らしく生きる方法を知ることができる」という利用価値がある(と人々に思わせ続けることができている)から今も人気がある。
  • 心屋仁之助さんは、「よりラクに幸せに生きる方法を学べる」という利用価値があった(人々にそう思わせることができた)から人気があったけれど、
    本人の不倫・離婚騒動でその利用価値の信憑性が揺らいでしまい下火になってしまった。
  • ビッグモーターは、CMによる効果で「高く車を買い取ってくれる」「整備工場併設で修理や車検が容易」という利用価値を人々に思わせることができたため広まったが、
    破壊行動が露呈し利用価値がないと判断されたために人気がなくなった。

などなど。あくまで私の主観ですが…。

ちか

「じゃあ、私の利用価値は?」というと、今のところ「このブログを作り上げて、読んでくれた人の役に立つこと」なのかなと思っています。

今日やるべきことは今日やるのが「成功」

私は7月末に派遣の仕事を退職してから、すぐ別の仕事に就くのではなく、
「しばらく、自分の中から湧いてくる思いを叶えて(行動に移して)みよう」と思って過ごしてきました。

最初は家の片付けから始まって、現在は昔のアメブロ記事をこのブログに移行する作業や、新規の記事を書く作業をしています。

けれど、半月もすると、作業に飽きてきたり、「こんなことやってていいのかな…」という不安が頭をもたげてきたりして、SNSやネットサーフィンで漫然を時間を溶かすことが増えていました。

そんな中、本書の

「ヴィジョン」を持って「決意」「信念」を注いで今日やるべきことを今日やるのが「成功」。
意識によって「本質的存在」の力がすべての行動に注ぎ込まれれば、どれほどありふれた行動であっても、すべての行動が成功となる

という内容は励みになり、

意識(「本質的存在」のチカラ)を注いで、自分のやりたいことをやってみようと、再び行動する原動力となりました。

今この記事が書けているのも、この本のおかげと言えます。

書きたいように書いていい

ちなみに、私がブログを書けなかったのには、もう一つ理由がありました。

それは、

  • 読みやすく分かりやすい文章を書かなければいけない
  • 役に立つ内容を発信しなければならない
  • 私の文章は面白くない(から誰も読んでくれないだろう)

と思っていて、自らハードルを上げていたこと。

けれど、これも本書の以下文章で「書きたいように書いていいんだ」と思えるようになりました。

「神=本質的存在」は、人類をとおして物事を生かし、行い、楽しもうとしています。
〜中略〜
実現の可能性があることはすべて、人を通して実現されることを求めています。

ウォレス・ワトルズ「お金持ちになる科学」

自分の中から湧いてきたものがあるなら、(たとえそれが未熟でも)神様の意志なんだから出してあげようよ、と。

ちょっと話がそれますが、
上記の言葉は、本田健さんとバシャールの対談本「本当にやりたかったことを、今すぐはじめよう!」に出てくる、「あなたが何かを表現したいと思う時、必ずその先にには受け取り手がいる」という話にもつながる気がします。

  • うろ覚えなので、そのうち読み返して修正します…!

「表現したいというのは「神=本質的存在」の意思だから、必ずその先には楽しみたいと思ってくれる人がいる」という考え方です。

実際、まずは出してみないことには、誰にも見てもらえないので、
拙い文章でも今こうして勇気をもって書いております…!

まとめ

…ということで、何とか紹介・感想記事を最後まで書いてみました。

お金持ちになる科学」は、本来、当記事で紹介しきれないぐらいもっともっと学びのある本です。

私に霊感は全くないのですが、本書の文章に込められたエネルギーにかなり感化されました。

現在、中古しかなく値段も上がっているこの本ですが、機会があれば、ぜひお手に取って読んでいただければと思います。

著:ウォレス D.ワトルズ, 翻訳:松永 英明
¥2,020 (2023/08/28 14:18時点 | Amazon調べ)

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!

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